学院生活ブログ

鍼灸学科教員の自由研究

こんにちは。鍼灸学科教員の渡邉です。
 
本校でも、いよいよ夏休みが始まりました。
夏休み期間は、もちろん授業もありませんから、学生の皆さんには普段できないような勉強や体験をしてほしいものです。
 
今日は、沖縄に来てもうすぐ一年の私が、ずっと気になっていたテーマで夏休みの自由研究を発表したいと思います。
 
 
スーパーで販売されている沖縄県産ヨモギでモグサを作る

【 目的 】
沖縄県内スーパーで販売されている県産ヨモギからモグサを生成し、沖縄県内産ヨモギによる良質モグサ生産の基盤的知見形成に資する。
 
【 方法 】
スーパーで購入したヨモギを
DSCN9831.JPG
 
1週間天日干しにし、
DSCN9836.JPG
 
DSCN9912.JPG
 
すり鉢と電動コーヒーミルで粉砕し、ザルで夾雑物を取り除きます。
DSCN9923.JPG
 
【 結果 】
手のひらに乗るほどの、真っ白なモグサができました。
香りも良いです。繊維がちょっと長いでしょうか。
DSCN9918.JPG
 
【 考察 】
1. 乾燥ヨモギさえ用意すれば、短時間で簡単に作ることができる。
2. 4店舗ほどスーパーを回ったが、どのスーパーにも100円前後でヨモギが売られていた。ただし、どのスーパーのヨモギも、元来沖縄や日本国内に自生しているヨモギ(Artemisia princeps)ではなく、中国由来のヨモギ(Artemisia argyi)に似ている。確認が必要。
3. 毛茸の繊維が長く、すり鉢で粉砕するだけでは、ちぎりにくいモグサとなり点灸に向かない。コーヒーミルを併用することである程度解決できる。
4. 色が真っ白に近くなった要因が、ヨモギの性質に由来するのか、天日干し後の保存期間に由来するものなのかは不明である。
 
【 展望 】
1. 考察4の問題を解決するため、天日干し後一定期間保管したヨモギでモグサを作り比較する。
すでに仕込んでいます。
DSCN9911.JPG
 
2. 沖縄に自生する各種ヨモギでモグサを作り比較する。
いわゆるフーチバーと呼ばれるヨモギをプランターで育てて
DSCN9835.JPG
準備中です。
DSCN9834.JPG
唐草模様みたいでキレイですね。
DSCN9851.JPG
 
3. すり鉢では繊維がまとまりすぎ、コーヒーミルだと繊維を壊しすぎてしまうようなので、市販されている石臼で粉砕するとどうなるのか調べたい(ネットで注文しちゃいました)。
 
【 おまけ 】
『本草綱目』(李時珍)に記載のある、中国湖北省 蕲春から持ち帰った 蕲春ヨモギでもモグサを作ってみました。このヨモギは1年間保管されたものです。
DSCN9844.JPG
 
黄金色で香りのよいモグサができました。沖縄ヨモギで、これを作りたい!
DSCN9925.JPG
 
学生の皆さんも、授業の勉強だけでなく、興味のある分野の学習・研究へ積極的に取り組み、広い視野と知識を備えた鍼灸師を目指してください!
 
以上、渡邉でした。
 

TOP
search star user home refresh tag chevron-left chevron-right exclamation-triangle calendar comment folder thumb-tack navicon angle-double-up angle-double-down angle-up angle-down quote-left googleplus facebook instagram twitter rss