学院生活ブログ
卒業生の活躍☆「モクサアフリカ」鍼灸1期生(上簗さん・目島さん)
こんにちは
鍼灸学科の枚田です
先日、鍼灸学科1期生・夜間部の上簗れい子さん、目島優子さんが学院へ来てくれました
上簗さんは2008年にイギリスで創立したチャリティー団体『モクサアフリカ(Moxafrica)』に所属されており各地を回られていますが、今回沖縄でももっと知ってほしい、ということで在校生に対し講演してくれました
モクサアフリカはアフリカ南部の結核で苦しむ人々への支援をしています
アフリカ南部では、毎日25万人の人が不顕性感染し、そのうち新規発症患者として3万人という人が病に倒れ、そのうち5000人が治療も受けられず亡くなっているという状況だといいます。
HIV感染やその他の感染症も昔から問題になっているのは知っていますが、具体的な数字を改めて聞くと、やはりその恐ろしさを思い知らされます。
現代医学的な治療といっても、薬剤に頼っているのが現状で、それには大変なコストがかかります。そんな治療を受けることができるのはほんの一握り。
そんな中、お灸が結核に効く(!!)ことがわかり、それであれば灸を広めれば現地の患者さん自身の手で治療ができ、何より低コストでより多くの命が救える可能性が高くなるということで、文献研究や現地での灸の指導、物的支援などを行っているとのことです。
灸は昔から結核治療に利用されていたと数々の文献が残っているようですが、そのなかからモクサアフリカでは原志免太郎先生の業績に着目、研究して、現在治療に用いている経穴(ツボ)は足三里のみ、米粒大の透熱灸。
最も良い結果が出るのは予防したとき(発症前にお灸を据えたとき)だそうで、鍼灸にとってこんな嬉しいことはないと思います。
灸練習のときに、捻って硬くなった艾の残り、短くなって持てなくなった線香が出てくると思いますが、ともすればポイと処分してしまいそうなそれらが現地の患者さんたちにとっては貴重な命綱となります。よかったら、硬くなった艾の残り、短くなった線香を寄付して貰えれば助かります。
そして、講演後は在校生のために質疑応答タイム
彼女たちは1期生ゆえに何から何まで初めてでした。先輩がいたならば、話をきいたりアドバイスをもらいたかったという彼女たち。
在校生が少しでも充実して過ごせるようになればとの思いで自分たちのことを話したり、ぶっちゃけ質問に答えてくれました(笑)
本当にありがとうございました