学院生活ブログ
3年生臨床実技実習*写真は恥ずかしいので本文で!(笑)
こんにちは。
鍼灸学科教員の南部です。最近小児鍼(しょうにしん)の勉強会に行きまた鍼灸が楽しくなってきました。
やっぱり鍼灸はいいですよね!
ちなみに小児鍼(しょうにしん)とは文字の通り子供に対するハリ治療です。
というと「子供にハリ刺すの??」っていつも言われてしまいますが!小児鍼(しょうにしん)とは子供の皮膚をなでる治療法です。
子どもは身体の反応が早く、刺すという刺激では強すぎるので、”なでる””さする”治療法が用いられます。
とても気持ちいい治療であり、夜泣きや疳の虫、消化の調子が良くないなど子供特有の悩みに小児鍼(しょうにしん)は効果があります。
お母さんお父さんお子さんの身体の悩みはぜひお近くの鍼灸院に相談してみてください。
さてさて、今回は3年生の臨床実習という授業を紹介します。
3年生といえば国家試験の受験 ➡ 卒業 ➡ 就職・開業=臨床
この臨床という部分にスポットをあて、患者さんが来院されてお帰りになるところまでを行う授業です。
卒業しても患者さん診れません!では困るのでトレーニングしてから卒業してもらいます。
本校の臨床実習は、グループで行っており、
3年生の実習の患者役に1,2年生更に職員の方々が協力して頂き行うことができています。
この実習の流れは
① 医療面接
今お持ちの症状や体質、昔の怪我や病気などお身体について詳しく聴きます
② 身体診察
①の情報をもとに患者さんの関節を動かしたり筋肉の反応を診たり、
東洋医学的な考え方で治療する場合は「舌」を見せてもらったりや「お腹」を触ってその方の体質を判断します
③ 病態把握、鍼灸適応の症状なのか判断、治療方針の決定
①と②の情報を合わせて、患者さんの身体の状態の把握、鍼灸に適応なのかの判断、どんなツボを使うなど決めていきます
④ 鍼やお灸を身体に施す
*④に入る前に、どのような施術を行うか患者さんに説明し、了承を得てから施術となります。
⑤ 生活指導
ストレッチや食事の指導など。普段から気をつけた方が良いことをお伝えします。
今回は広報課の前堂さんが実習の患者さん役になってくださいました。
ハリをされている様子がこちら
今回は割と本数を使用した施術となりましたが、ハリは上手に行えば全く痛くありません。気持ちいいですよ!
2枚目の写真では前堂さんの右肩が挙がっているのがわかると思いますが、この治療後この上がり具合がだいぶ改善され、肩凝りも良くなったと笑顔で報告してくださいました。
この実習ではどのような悩みを抱えた患者さんが来るかわかりません。その患者さんの”生の訴え”に対応するということをしています。
色んな症状の患者さんの治療を体験することができます。それは治療家としての財産になります。
実習には教員がしっかり入り、リスク管理に気をつけながら、その学生の課題を浮き彫りにし、実習後にフィードバックを行います。
どんどん成長する3年生、そんな3年生を見ると嬉しくて時々泣きそうになります(涙)
臨床も国家試験もともにがんばろう3年生!!