鍼灸学科について
鍼灸師は、東洋医学に基づき「はり」「きゅう」を用いた施術を行います。薬を服用しない施術法により、日本のみならず海外でも注目されています。 近年は、美容やスポーツの分野にも活躍の場を広げています。鍼灸学科では、基礎分野で基礎医学や、はり・きゅう理論などの専門的な知識を学びます。専門分野では、より専門性の高い知識と施術法を修得します。また国家試験に向け、個々の技術力の向上を図ります。 はり・きゅうの専門性の高い知識と技術の修得により、実践力のある鍼灸師の育成を目指します。
鍼灸師になるには
鍼灸師になるためには高校卒業後、厚生労働省が認定した養成施設か文部科学省の指定した4年制大学や専門学校で各科目を履修し受験資格取得後、国家試験を受け「はり師」と「きゅう師」の両方を合格すると厚生労働大臣免許の鍼灸師となります。
国家資格合格率
安心の国家資格保障制度
万が一、国家試験が不合格になった場合でも、卒業生の国家試験不合格者に対し、卒業後も学費免除で国試対策講座を受講することができます。
カリキュラム
1年次
基礎医学やはり・きゅう理論に基づいた専門的な知識を学び、はり・きゅうの基礎実技もしっかり身につけます。
- コミュニケーション入門
- 高齢者のからだと健康
- プレゼンテーション論
- 体育学
- 解剖学
- 生理学
- 臨床はり・きゅう学1
- はり・きゅう理論
- 東洋医学概論
- 経絡経穴概論
- 鍼灸基礎実技
- 鍼灸臨床実技
- 臨床実技実習1
2年次
はり・きゅうの専門知識を深め実際の施術法を学び、患者個々への対処法を身につけていきます。
- 情報処理
- 英語
- 解剖学
- 生理学
- 病理学概論
- 臨床医学総論
- 臨床医学各論
- 東洋医学臨床論
- 総合演習
- 鍼灸応用実技
- 鍼灸臨床実技
- 臨床実技実習2
3年次
万全の国家試験対策(座学)と同時に個々の技術向上を目指し、様々な臨床実技を修得していきます。
- リハビリテーション医学
- 医療概論
- 衛生学・公衆衛生学
- 臨床はり・きゅう学
- 臨床東洋医学
- 総合演習
- 鍼灸応用実技
- 鍼灸臨床実技
- 関係法規
- 臨床経穴学
- 社会鍼灸学
- 臨床実技実習3・4
卒業した後のフォローアップを目的に、知識・技術の再修得やスキルアップのための指導を行なっています。
実習
活躍できるフィールド
資格取得後すぐに独立開業できるのは魅力であり、やり甲斐もあります。経験豊富な鍼灸師のもとで学び、技を極める道もあります。
鍼灸師は「出張施術業開始」の届出により、治療院を構えることなく、比較的少ない負担で自宅開業できるメリットがあります。
鍼灸師としての医学的知識のもと、痛みに対するアプローチなど即効性のある施術ができるトレーナーとして評価が高まっています。
はりやきゅうは、婦人科疾患やアレルギー疾患、またダイエットや肌荒れといった美容分野でもニーズが高まっています。
西洋医学の分野でも鍼灸施術の効果が認められ、病院の医療スタッフとして活躍の場が広がっています。
鍼灸師養成の教育機関では、優れた教員が広く求められており、教員養成施設に進学後、教員として力を発揮することができます。
学費
種別 | 1学年 | 2学年 | 3学年 | ||
---|---|---|---|---|---|
学納金 | 入学金 | 250,000円 | |||
前期 | 授業料 | 525,000円 | 525,000円 | 525,000円 | |
実習教材費 | 100,000円 | 100,000円 | 100,000円 | ||
施設維持管理費 | 50,000円 | 50,000円 | 50,000円 | ||
後期 | 授業料 | 525,000円 | 525,000円 | 525,000円 | |
実習教材費 | 100,000円 | 100,000円 | 100,000円 | ||
施設維持管理費 | 50,000円 | 50,000円 | 50,000円 | ||
年間合計 | 1,600,000円 | 1,350,000円 | 1,350,000円 | ||
3年間合計 | 4,300,000円 |
上記学納金より、入試および各種制度で入学金の一部免除や奨学金を受給することができます。実習教材費には、各種衛生材料費・教科書代・実習着代・学生保険・実習費などが含まれます。(但し、国家試験受験料および定期試験の追再試験料・海外研修・認定講座は実費負担となります。)一旦納入された納入金および提出書類は、理由の如何を問わず返還できませんのであらかじめご了承ください。
在校生の声
社会人
姉の子どもが障がいを持っていたこともあり、医療の仕事に興味がありました。以前は配管工として建築業界におり、独立しようか悩んでいたときに「やりたかったことをやろう!」と、この道に進むことに決めました。働きながら通える柔道整復学科の夜間部に入学しましたが、現場作業の後の授業は体力的にも過酷で……(笑)。けれど、夜間部は社会人や家庭持ちの人も多く、困ったことがあればお互い助け合うという雰囲気がありとても救われました。おかげで無事に国家試験に合格!より幅広い患者さんに対応できるよう、今は鍼灸学科に通っています。仕事と学業の両立は決して簡単ではないですが、挑戦してよかったと実感しています。
小禄高校卒
スポーツに関わる仕事をしたいと思っていたときに、整骨院で鍼治療を勧められて受けました。そのときの効果の素晴らしさに感動し、鍼灸師を目指すようになり沖統に入学しました。 沖統では専門的な知識を覚えることが多いですが、1日2コマなので一気に学ぶことがなく、その日のうちに復習することができます。また自分の時間もたくさんあるので、有意義に使うことができるのがありがたいです。教室の雰囲気も高校生の頃と変わりがないので、環境の変化がなく学びやすいのもいいところです。 卒業後は県外で経験を積みながら、あん摩マッサージの資格も取りたいと思っています。いずれは沖縄に帰ってきて自分の鍼灸院を開いたり、出張鍼灸院をやりたいです!